Q&A

縁の深い方々による、堂場瞬一「Q&A」です。

『ピットフォール』のタイトルを命名した読者の方

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
スポーツ小説が好きで『チーム』を読みました。箱根駅伝に学連選抜チームで挑む選手たちの物語です。大学の代表ではないので、まとまりに欠ける選手たちがそれでも勝ちにこだわり、1つのチームになっていく姿にググッと気持ちが入りました。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
硬派な優しさに溢れています。
③こんな作品を読んでみたい
硬派な男たちが出てきそうなスパイ小説や自衛隊員たちを主人公にした作品です。
幕末とか二・二六事件とかの歴史小説も面白そうだし、スポーツ系ではロードレースなど自転車競技とか、ラリーなどのモータースポーツ小説なんかも読んでみたいです。
それと、『ピットフォール』のスピンオフや、続編は是非読みたいです。
色々あって考えだしたら止まりません。
④堂場さんへのメッセージ
堂場先生、20周年おめでとうございます。 先生が命を削って作り上げた作品に名前をつけさせていただきました。ありがとうございました。
先生の描く硬派で優しい男に憧れて、自分もそのように有りたいと思います。
申し訳ないことですが、読者は貪欲なもので、先生が作品作りに大変なご苦労をされておられるだろうことには思いを馳せることもなく、呑気にもただただ新たな小説世界に入り込みたくなってしまうのです。そして、そこで先生の描くあの男たちとの出会いにわくわくしたいのです。
これからも続いていく出会いを楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
こんな時期ですから、くれぐれもお身体ご自愛ください。

内片輝さん(テレビプロデューサー・ディレクター・演出家)

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
「雪虫 刑事・鳴沢了」
ドラマの企画候補として初めて出会いました。
すぐ魅力に取り憑かれ、「破弾」以降のシリーズももちろん。
残念ながら、ドラマ化は様々な理由で叶いませんでした(その後他のところで映像化されてしまいました)。
その後、「棘の街」を初めてドラマ化できました。
ドラマ界ではちょっとした話題になりました。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
不器用
キャラクターの生き様が、みんな不器用なんですよね。
彼ら、彼女たちがもがく姿が魅力なんです。
③こんな作品を読んでみたい
堂場さん解釈の「宮本武蔵」。吉川英治の世界を凌駕するハードボイルドな武蔵を描いて欲しい。
刀を必要としなくなった江戸初期の剣豪って、存在自体が不器用じゃないですか!
④堂場さんへのメッセージ
「アナザーフェイス」、「検証捜査」以来、映像化としてご一緒できていません。
いちファンとしてだけではなく、「堂場作品なら内片監督」と言われるよう、そろそろご一緒したい!
ぜひご相談させてください!

戸塚啓さん(スポーツライター)

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
妻が「刑事・鳴沢了」シリーズから堂場さんの作品の熱心な読者でした。
彼女が読み終えたものを追いかけるように読み始めて、僕自身もすっかりハマりました。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
一気読み。読みはじめると止まりません。
③こんな作品を読んでみたい
僕自身がサッカーを中心に取材をしているスポーツライターなので、サッカーを題材にしたスポーツ小説を、ぜひ読んでみたいです。(資料が必要でしたら、全力でご用意します!)
④堂場さんへのメッセージ
堂場さんの作品が小説として面白いのはもちろんなのですが、人物の心理や情景の描写、とくに小物を使った感情の揺れの表現は、ノンフィクションを書いている自分にも、とても、とても参考になります。
機会がありましたら、またぜひお仕事でご一緒させてください!

welle design 坂野公一さん

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
2013年に『内通者』(朝日新聞出版)の装幀を担当した時です。
その後、講談社の『Killers』のお仕事の際に初めて直接お目にかかり、「ダンディで俳優のような方だなぁ~」と驚きました。その頃から、堂場作品の装幀を担当させていただく機会が増えたように思います。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
一言、難しいですね。あぁ適切な言葉が見つからず……。
「高いクオリティの作品をマッハで書き上げるお方と」いうイメージがあるので、たとえば「音速の小説家」とか?
多作であること、かつ作品の執筆速度が早いことを表現したつもりです。
③こんな作品を読んでみたい
いっそ「なろう系」ですとか、これまでまったく関わられていないジャンルの物語などでしょうか。
警察小説やスポーツ小説で培われた深い人間描写や、リアリティに立脚した作品作りのノウハウを投じれば、これまでにない作品が生み出せるのではないかと思います。
④堂場さんへのメッセージ
作家デビュー20周年、おめでとうございます!
「DOBA2020プロジェクト」などのお仕事で、直接ご意向をうかがいながら装幀を作らせていただいたことは、とても楽しく刺激的な経験でした。「作品にとってどういったデザインであるべきか」と同時に、セールスのことも視野に入れた検討の進め方には、プロフェッショナリズムを感じました。
また何かの機会で共同作業が叶えば、たいへん嬉しく存じます。

吉見書店竜南店 柳下博幸さん

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
初めは文庫「雪虫」。話題になってからですが、一気にハマりました
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
秘めた熱さ 作品もご本人も
③こんな作品を読んでみたい
高校野球モノ。ありきたりかもしれないが堂場さんが書く高校野球はちょっとワクワクします。
もちろん手塚漫画のようなオールスターシステムも見てみたい
④堂場さんへのメッセージ
新しいお店に移りました。そこで新しく堂場ファンを開拓しています!
これからもワクワクする作品をお待ちしています。
以前ある海外小説の話をした時にこれは○○と似たテイストなんだよね。絶版だけど」 と言われて以来、古書店に行く度に探しています!(まだ見つかりません…)

未来屋書店 守山店 亀井安恵さん

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
2016年に「共犯捜査」で堂場作品を初めて読ませていただいたことが出会いでした。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
「まちがいない!」
③こんな作品を読んでみたい
「捜査一課 澤村慶司シリーズ」
「ラストライン」
「法曹・探偵物」
④堂場さんへのメッセージ
堂場作品に出会って、まだ日が浅く、読ませていただいた本の数も数える程度の私が 「堂場ファン」と言うのはおこがましいのですが…今では、私の読書生活の中で、 「堂場作品」はなくてはならない存在になっております!
これからも世の中の問題や時事ネタ等を織り込んだ作品を提供していただければ有難いです。

今井書店 浜崎広江さん

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
最初に読んだのは刑事鳴沢了シリーズ。
本格的にはまったのは、「アナザーフェイス」シリーズ。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
何事に対してもゆるぎない「信念」を感じられる作品が多い。
③こんな作品を読んでみたい
・シリーズをまたいでのコラボ企画はファンにとっては大変嬉しいので、今回に限らずまたやって頂きたいです。
・アナザーフェイスシリーズのその後。
・女性刑事が主人公の警察小説。
④堂場さんへのメッセージ
堂場先生の作品に登場する主人公は、どこの職場にもいる頑固でぶっきらぼう、でも頼れる「先輩」みたいで、とても身近に感じます。 シリーズの新作を読むと、主人公たちに再会できてホッとします。
いつも楽しませて頂き、ありがとうございます!
これからも骨太で渋い警察小説をたくさん描いてください!

真々田ことりさん(イラストレーター)

① 堂場さん(堂場作品)との出会いは?
『脅迫者 警視庁追跡捜査係』でカバーイラストのご依頼をいただいた時です。
堂場さんが色鉛筆画に興味を持ってくださり「格好良いカバー楽しみです」とお話されていたと編集の寺内さんから伺いました。
ご期待に添えるよう、緊張しながら必死で描き上げました。
お蔭様で同業の先輩からも「警察ものにピッタリだよ」と言っていただき、幅も広がったと感謝しております。
② 堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
人間味あふれる正義感
ただ事件を解決するだけじゃない、それに至る背景や原因を描き、人間を描いて悪を裁く姿に共感を覚えます。
③ こんな作品を読んでみたい
堂場さんの作品を読み、資料探しの中で知った逮捕術という競技がとても気になっています。 格闘技とは違い、相手を制圧するため、という考え方によって行われる戦いが特殊そうで この競技に事件を絡めたストーリーを読んでみたいです。
④ 堂場さんへのメッセージ
いつも大変お世話になっております。
堂場先生の作品から、様々なことを学ばせていただいております。
これからもよろしくお願いいたします。

大矢博子さん(書評家)

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
デビュー作の『8年』。リアルな試合描写が私の中の野球少女をくすぐり倒した。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
スペック盛り過ぎ。警察小説もスポーツ小説も書けてハードボイルドに造詣が深くて翻訳ミステリは新刊まできっちり押さえててグルメエッセイまでこなして、しかも日産55枚をコンスタントにキープするとか、サイボーグか何かなの? 弱点がほしい。ペットに赤ちゃん言葉で話しかけてるところとか見たい。
③こんな作品を読んでみたい
警察小説でやっているシリーズのクロスオーバー企画をスポーツ小説でもぜひ。ランナーの山城(「チーム」シリーズ、『ヒート』)とプロ野球の樋口・真田(『ラストダンス』『20』)の共演とか。どうせならそこで何か事件が起きて、警察小説のレギュラーたちにも越境してきてほしい。
④堂場さんへのメッセージ
コロナ禍が落ち着いたら、また名古屋に来てください

宇田川拓也氏(ときわ書房本店)

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
単行本『雪虫』
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
不屈
③こんな作品を読んでみたい
ケイパー(襲撃小説、強盗小説)
④堂場さんへのメッセージ
作家生活20周年、おめでとうございます。 これからも続々と紡がれる物語で読者の退屈を薙ぎ払うとともに、翻訳ミステリの読み巧者として発信し続けてくださいませ!

池上冬樹さん(文芸評論家)

①堂場さん(堂場作品)との出会いは?
出会いは鳴沢了シリーズの『雪虫』だが(ただし本が出てから数年後)、強烈な印象 を覚えたのは『長き雨の烙印』と『逸脱』かな。
②堂場さん(堂場作品)を一言で表現するなら?
海外ミステリの同志ですね。評論家並に、いやときに評論家以上に海外ミステリをた くさん読んでいて、海外ミステリをいかに日本の風土に置き換えることができるのかを (逆にあえて置き換えないことを)考えている。
③こんな作品を読んでみたい
「小説現代」に一挙掲載されたアメリカを舞台にした私立探偵小説がすばらしくよか った。海外ミステリ色の強い私立探偵小説&警察小説(『逸脱』『歪』『執着』路線) を読んでみたいですね。
④堂場さんへのメッセージ
小説の書き方本を書いてほしいですね。